2023.06.23
子供の顎関節症はどうしたらいい?
院長の大槻です。
◆歯並びや噛み合わせの変化によるもの
子どものうちは、乳歯から永久歯への生え変わりが起こり、あごの骨の成長も盛んです。それに伴い、歯並びや噛み合わせなども刻々と変化していきますので、顎関節に影響が起きる可能性があります。
◆顎関節への過剰な負荷
夜間の歯ぎしり、日中に上下の歯を食いしばる癖(集中している時に起こりやすい)、頬杖、爪を噛む癖、うつ伏せ寝、片方だけで噛む癖といった習慣がある場合、顎関節への過剰な負担がかかりやすくなります。管楽器を吹くお子さんも顎に負荷がかかる傾向があります。
◆スマホ猫背などの姿勢
最近で多いものとして、スマホ猫背のような姿勢の悪化が挙げられます。スマホを見る際に、頭が前傾した状態になると、通常触れ合うことのない上下の歯が接触することで、顎関節に負担がかかってしまいます。
◆ストレス
顎関節症は、精神的ストレスが主要な原因と考えられています。ストレスにより、就寝時の歯ぎしりや、日中の食いしばりが増えてしまうため、顎関節への過剰な負担がかかってしまいます。
子どもの顎関節症の予防法
◆日頃行っている癖に注意しましょう
誰にでも癖はありますが、口や顔面に力がかかる癖というのは、それが顎関節症を引き起こす原因になりかねません。もし、頬杖やうつ伏せ寝、爪を噛む、食いしばる、というような顎に負担のかかるような癖がある場合には、お子さんにもその弊害を伝えて、やめさせていくようにしましょう。
◆姿勢を正しましょう
姿勢は下顎のポジションに関わってきます。特に首を前傾させる姿勢は顎にとって良くないので、意識してやめさせるようにしましょう。
◆食べる時には左右均等に噛むようにしましょう
片方で噛むと、左右の筋肉のバランスが悪くなってしまい、顎関節症の原因になります。片方で噛むのが癖になっている場合には、意識して両方で噛むように伝えましょう。そして、もし、虫歯などが原因で片方が噛めないようであれば、早めに治療をして左右で噛めるようにしましょう。
◆ストレスを溜め込まないよう、注意してあげましょう
現代のお子さんは、勉強や習い事に忙しく、何かとストレスを抱えていることが多いものです。ストレスは体の健康にとっても大きな影響を及ぼしますので、お子さんがあまりストレスを抱えすぎないように、親御さんが配慮してあげることはとても大事です。