こんにちわ、院長の大槻です、台風が近づいていますね、、、、皆さんお気をつけてくださいね!
《口腔乾燥症(ドライマウス)とは?》
加齢や薬の副作用、ストレスなどで唾液の分泌が少なくなり、
お口の中が乾きやすい症状のことをいいます。
口腔乾燥症の約8割が服用薬剤による作用で、残りは義歯不適合や、
あまり咀嚼しない等の口腔機能の低下によるものとされています。
さらに、水分過剰摂取でむくみがある場合も、口腔乾燥がみられるようになります。
特に高齢者の口腔乾燥は、全身状態にも影響が大きいので注意が必要ですが、
唾液量の減少は徐々に起こるため、自覚症状を訴える方はあまり多くありません。
また、口腔乾燥の症状がある方の中にはシェーグレン症候群の方もいるかもしれません。
《口腔乾燥の影響》
唾液が少なくなることで、お口の粘膜の病気や虫歯のリスクが高くなり、口臭も強くなります。
口の中が乾燥すると食事が取りにくくなったり、口の中がネバネバしたり、
なかには舌が乾いてヒリヒリする場合もあります。
他にも、義歯(入れ歯)の下の粘膜の疼痛は、口腔乾燥によっても生じることがあり、
上の総義歯の維持力は唾液が減少すると低下するといわれています。
《口腔乾燥症の改善法》
口腔乾燥症の原因はさまざまあり、原因がわからない場合も多々あります。
原因薬剤がある場合は、減量と中止が理想ですが、
疾患などによっては減量できない場合もあります。
その場合に効果的な方法は、五苓散や白虎加人参湯などの漢方薬による治療とされています。
全身疾患や服用薬剤の副作用などの特定の原因が見当たらない場合には、
口腔機能低下による唾液分泌量の減少を疑い、そのような場合には唾液腺マッサージが有効です。
また、顕著な口腔乾燥がみられる場合や、自覚的な口腔乾燥感が強い場合には、
口腔保湿剤の使用をおすすめします。
お口の乾燥が気になる方はお気軽にご相談ください^^
参考文献『歯科衛生士 September 2021 vol.45』
『歯科衛生士 November 2022 vol.46』