2023.08.05

しゃくれ

みなさんこんにちは、院長の大槻です。

しゃくれの主な原因と治療方法

「しゃくれ」には2タイプがあります。

【①歯並びに問題のあるケース】

骨格的に問題がなく、歯並びが「しゃくれ」の原因になることがあります。前歯は上の歯が下の歯を少し覆うような位置に生えているケースを「反対咬合」と呼びます。

前歯が内向きに生える、下の歯が外向きに生えることで、前歯の噛み合わせが反対になる場合があります。噛むときに顎を前に突き出す、舌で下顎の前歯を押し出すなど幼少期の癖が長期的に続いてしまった場合があります。

しゃくれの原因が歯並びのみにある場合であれば、矯正治療によって歯並びを変えることで症状を改善します。簡単なイメージにはなりますが、取り外し式または固定式の装置を使い、上の前歯を前に押し出して反対咬合を改善します。

未成年期など、骨格がまだ成長期にある場合には、下顎の成長を抑える装置や上顎の前方成長を誘導する装置を使用し、上下顎の成長バランスを整えながら咬み合わせを改善していきます。

成人の場合には上顎歯列を前に出し下顎歯列を後ろに下げる治療になり、場合によっては抜歯が必要となることもあります。

【②下の顎の位置や大きさに異常があるケース】

下の顎の位置や大きさに異常がある「下顎前突症」のケースです。下顎の骨が前方に突き出し、それによって噛み合わせも全体に前方へずれてしまいます。

下顎前突症のように骨格的に異常があるしゃくれは、その原因に遺伝的要素が関係しています。人種的に見ても、日本人を含む黄色人種は、他の人種よりも下顎前突の人が多いようです。

指しゃぶりや舌を前に突き出すような習癖によっても引き起こされることもあり、口呼吸も顎をしゃくれさせる大きな原因です。

遺伝的な要素のある場合はこうした悪習癖が骨格的な受け口に移行しやすい特徴があり、できるだけ早い時期から受け口のコントロールをする必要があります。

お子様であれが悪習癖の改善や口腔機能のトレーニングが有効ですが、成人の方で大きく顎の位置を変えるようなケースでは、矯正治療に加えて外科的治療(顎の手術)を伴うことがあります。

外科的矯正における手術は10~14日ほどの入院が必要となり、手術の術前矯正と術後矯正を行うことが必要になります。治療開始から終了まで通常の矯正治療より長い期間がかかる場合があります。

①と②が複合的に組み合わさった症例もあり、両方へのアプローチが必要になることもあります。正確な治療方法については、歯科医師による診査・診断が必要です。

“横顔美人”を左右するEライン

Eラインは横顔の鼻先と下あごの突端部を直線で結んだラインのことを言います。この線上や内側に唇が納まっている横顔が美しいといわれています。

「しゃくれ」というと骨格的に問題があるように思ってしまいますが、全ての方が外科手術が必要なわけではありません。当院はマウスピース矯正「インビザライン」の専門クリニックですが、歯並びの矯正によって下顎前突を治療した実績も豊富にございますので、ぜひ一度ご相談いただければと思います。

Eラインを目指すにはインビザラインがおすすめ

矯正治療には大きく分けてワイヤー矯正とマウスピース矯正があります。

従来のワイヤー矯正と違い、透明なマウスピース型のため治療中でも目立ちにくく、痛みや違和感が少ない。取外しが出来るため虫歯、歯周病などのリスクを軽減できます。

■あなたのEラインはどのタイプ?

理想のEラインが分かったところで、つづいてEラインのタイプをみていきましょう。理想のラインと比較しながら見ることで、どのような施術を行うことで理想に近づくことができるのかがわかりますよ!

 

 

①しゃくれタイプ

上のイラストで見ると、鼻先と顎を結んだEライン内に口元はおさまっていますが、上唇よりも下唇の方が突出している為、美しいEラインとは言えません。また、下顎自体が鼻先よりも前に出ている場合もあります。このような方は歯医者さんで歯並びを矯正したり、下顎の骨を削る手術をすることでフォルムを整える必要があります。

 

②顎がちいさいタイプ

下顎が後方へ大きく後退していることでEラインのバランスが悪いタイプです。

このような方は顎のプロテーゼやヒアルロン酸を入れて下顎のバランスを整うと、お顔のイメージが大きく変わります。

 

③口ゴボ(出っ歯)タイプ

顎は正常にあり、上顎だけ前に突出している状態です。サルっぽい顔ともいわれますね。

このような方は歯列矯正で口元をひっこめることでEラインが整います。

または、鼻先に高さを出す鼻尖形成などの外科手術と顎のヒアルロン酸注入などを併用することで口ゴボ感が気にならなくなることがあります。

 

④鼻が低いタイプ

鼻先(または鼻全体)が低いことでEラインのバランスが悪いタイプです。

このような方は鼻先の手術で高さを出すことでバランスの取れた横顔になります。人によっては鼻先だけでなくプロテーゼなどで鼻筋の高さも同時に出すことで、Eラインだけでなく横顔全体のバランスを整えることができます。

 

■横顔の美しさには額も大切

さて、これまでEラインを整える方法をお話してきましたが、横顔全体の美しさを求めるのであれば忘れてはいけないのが額の形です。おでこがきれいな丸みを帯びていると、横顔全体が美しく見えます。

例として、先ほどの理想のEラインのイラストで見てみましょう。

 

 

額以外のパーツはすべて同じですが、印象が違って見えます。平らなおでこが悪いというわけではないのですが、丸いおでこの方が柔らかく女性的な印象を受けます。男性であれば逆におでこは丸すぎない方が男性らしさを強調できるかもしれません。

特に今流行りの韓国や中国のアイドルや女優さんなどは、まるみのある額をしている方が多いです。額はヒアルロン酸注入や額のプロテーゼなどで丸みをつけることができますが、ダウンタイムがほぼなく手軽なのはヒアルロン酸注入といえるでしょう。また、額が丸くなると横顔の印象が変わることに注目しがちですが実は正面からの印象も変わります。額は目や鼻に比べて目立ちにくい部位ですが、イメージを大きく変えることなく『なんか可愛くなった』と思わせやすい部位ですよ!

 

横顔は自分自身よりも他人からの方が見られている部位。けれど自分で見ることが少ないだけに、横顔のバランスまで気にしていなかった!ということも多い部位であることもまた事実です。どの角度からみても美しい顔を目指すなら、ぜひご自身の横顔チェックしてみてください!

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