2023.10.18

歯周病のリスクのある年齢

こんにちは、歯科衛生士の岡田です。

歯周病は、歯周組織の炎症によって引き起こされる歯の病気であり、多くの人が影響を受ける一般的な問題です。加齢によって、口腔内の様々な変化が起こり、歯周病に罹患するリスクが高くなることが知られています。この記事では、歯周病になるリスクが高い年齢層と、加齢によって口腔内で起こる変化とその対策について詳しく説明します。

 

歯周病になるリスクが高い年齢層

歯周病になるリスクは、加齢によって高くなる傾向があります。60歳以上の人々の約7割が、歯周病に罹患しているとされています。これは、加齢によって口腔内で起こる変化が原因の一つと考えられています。

 

年齢が上がるにつれて、歯周病になるリスクが高まる理由はいくつかあります。一つ目は、加齢によって歯茎の退縮、歯を支える骨の量が減ってしまうことです。これにより、歯周病菌が繁殖しやすくなり、歯周病にかかりやすくなります。

 

二つ目は、加齢によって唾液の分泌量が減少し、口内環境が悪化することです。唾液は口内を清潔に保つ役割を果たしており、唾液の不足によって口内環境が悪化すると、歯周病菌が繁殖しやすくなります。

 

三つ目は、加齢によって歯の表面が摩耗し、歯垢や歯石がつきやすくなることです。これによって、歯周病菌が繁殖しやすくなり、歯周病にかかりやすくなります。

 

以上のように、年齢が上がるにつれて、歯周病にかかりやすくなるリスクが高まることが分かります。しかし、加齢によって口腔内で起こる変化を知り、適切なケアを行うことで、歯周病を予防することができます。

 

加齢による口腔内の変化と対策

 

加齢によって口腔内で起こる変化には、歯茎の退縮、歯の移動、歯の根面の露出、口腔内乾燥、歯垢や歯石の付着などがあります。これらの変化に対しては、以下のような対策が効果的です。

 

歯周病菌の除去

歯周病の原因となる菌を除去することが大切です。正しい歯磨き方法やフロスで歯垢や歯石を除去することができます。また、定期的な歯科医院でのクリーニングも効果的です。

 

唾液の補充

唾液は、口内を清潔に保ち、歯周病菌の繁殖を防ぐ役割を果たしています。加齢によって唾液の分泌量が減少するため、水分をこまめに補給し、口腔内の乾燥を防ぐことが大切です。

 

歯茎のマッサージ

歯茎のマッサージは、歯茎を刺激して血行を良くし、歯周病予防につながります。歯ブラシを使って歯茎をマッサージすることで、歯周病が悪化するリスクを減らすことができます。

 

歯科医院での定期的なチェック

定期的な歯科医院でのチェックは、歯周病の早期発見につながります。歯科医師による専門的な診察で、歯周病の早めの治療が可能です。

 

バランスの取れた食生活

バランスの取れた食生活を心がけることも、歯周病予防につながります。特に、ビタミンCを含む野菜や果物を多く摂取することで、歯茎の健康維持につながります。

は、20代から徐々に発症してくる場合が多いといわれています。
しかし、これには口腔内の常在菌(常に存在する細菌)のバランスや、歯磨きの方法、生活習慣、歯科医院での予防プログラムの実施有無によっても大きく差が出ます。

  • たばこを吸っている
  • 糖尿病がある
  • 夜歯磨きをしていない
  • 間食が多い
  • 歯並び、かみ合わせが悪い
  • 歯医者に行ったことがない
  • 虫歯になったことがない
  • 歯科には歯が痛いときにしか行かない

このようなものに当てはまる人は、20代でもすでに重度の歯周病になっていたり、10代のうちに歯周病が始まるということも十分考えられます。

ちなみに、虫歯になりやすい年齢は20代前半ごろまでで、それ以降は徐々に虫歯にはなりにくくなってきます。
それと入れ替わるように歯周病菌が優勢となり、20代後半からは歯周病を発症する人が増えてきます。

また、「虫歯になったことがない」人に歯周病のリスクが大きい理由としては、歯にトラブルが起こらないため、歯科医院に行かないということが挙げられます。
虫歯菌が口腔内に存在しない人は、たとえ歯磨きをほとんどしていなくても虫歯にはなりません。
しかし、虫歯菌がいないからと言って、歯周病菌もいないとは限りません。
きちんとした歯磨きをする習慣がないまま、歯科医院にも行かずにいると、虫歯は1本もないのに、気がついたときには歯周病で歯を失うことになるということもあります。
歯周病は静かに、痛みなく進行していく病気であるため、歯科に行く習慣がないと、どうしても発見が遅れてしまう傾向にあります。

歯周病に罹患している人は年齢とともに増えていく傾向があります。
25歳~34歳:20%前後
35歳~44歳:25%前後
45歳~54歳:40%前後
55歳~65歳:50%前後
65歳~   :35%前後

65歳以上では歯周病罹患率は下がりますが、理由として、歯を失ってしまっている人が多いからということが挙げられます。
歯周病は歯がなければ発症しません。
また、歯肉炎も含めると全体の80%程度の人がなんだかの歯周疾患に罹患しているという調査結果もあります。

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